徳島県鳴門市のJR鳴門線鳴門駅前にある地場大手系総合スーパー「キョーエイ鳴門駅前店」が2025年5月31日をもって閉店する。
ジャスコ鳴門店として開店した鳴門駅前の顔
キョーエイ鳴門駅前店の前身となるイオングループ系総合スーパー「ジャスコ鳴門店」は1974年4月に開店。建物は地上4階建で店舗面積は6,048㎡。
ジャスコ鳴門店は開店以来長らく、鳴門市内最大の商業施設として、近隣同業「ダイエーハトヤ鳴門店(後のトポス鳴門店)」とともに地域の核店舗としての役割を担った。同店は1986年12月には増床リニューアルを実施したもの、1995年8月にトポスが撤退、1996年4月には地場流通大手(現イオン)系ショッピングセンター「マルナカパワーシティ鳴門」が開業するなど商環境が激変したこともあり、2004年2月をもって閉店した。
近年は営業フロアを低層集約していた
ジャスコ鳴門店閉店後、徳島地場流通大手のキョーエイが店舗を引継ぎ現店舗を開店。隣接するディスカウントストア「ダイレックス鳴門店」(生鮮非取扱店舗)と駐車場を共有することで相互送客や集客向上を図ったが、2020年代以降営業フロアを低層階に縮小。ジャスコ開店から51年の歴史、キョーエイ新装開店から21年の歴史に幕をおろすこととなった。ジャスコ時代から出店する惣菜店「とくもと」も合わせて閉店するとしている。
キョーエイ鳴門駅前店。
生鮮取扱いはドラモリのみに
鳴門駅前ではキョーエイとダイレックスに加え、ドラッグストアモリ鳴門駅前店(1,298㎡)が営業するが、生鮮食品の取扱いは青果精肉と冷凍鮮魚のみにとどまっており、買い物の選択肢が大幅に狭まることとなる。
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